最近、「車のオークション」という言葉をよく耳にされると思いますが、 正式には「オート・オークション」と言います。 いわゆる「車のセリ市場」のことです。
オート・オークション会場は全国各地に100会場近くありますが、 いまなお新しい会場が新設されています。 大小さまざまなオークション会場があり、1回の開催でセリにかけられる車は 小さな会場で1000台程度、大きな会場になると2万台近くにもなります。 そして1台15秒程度で次々にセリが進行するのです。
魚とか野菜は、そのままの状態で市場から店そして食卓へと並びます。 あるいは、職人の腕により料理へとなっていきます。 それらはもともと素性の良い食材を、さらに昇華させる行為です。 オート・オークションに出品される車は、未整備の状態がほとんど。 新古車もありますが、大半の車は、オークションで買えばそのまま乗れるというようなものではありません。 ここが、魚市場や青果市場との大きな違いです。 |
そういった車でさえ取引されているのがオート・オークションです。 もちろん、オークションに出品される車は、プロの検査員によりチェックを受け、 事故車は「事故車」というレッテル(点数)を付けられています。 でも車は、事故車でなければ大丈夫かと言うと、とんでもない話です。
ユーザーが良い車に乗れるか、程度の悪い車に巡り合うのか、 それはすべて仕入にかかっているわけです。
すべての人がウチが良いわけでもないし、オークション代行が絶対に悪いとも言いません。 私と同じように目利きが出来て、メカに強いのなら、オークション代行が安く買えてていいかもしれません。 私が言いたいのは、そうでもない方々が車を大金をはたいて買うのに、わざわざリスクを負う必要はないでしょう、ということです。 オークションの出品規定には、「出品店は、出品車両の点検整備を綿密に行い、その仕様、品質、車暦、不具合等を誠実に報告すること」となっているが、逆に落札規定には、「会員は、車両の落札後もクレーム申立期限内に当該車両とオークション出品票との相違がないことを再確認しなければならない」となっています。 現実に落札後の不具合の可能性があるから、「クレーム規定」が存在するわけで、 オークション終了後、オークション会場のクレーム受付にはクレーム申立の電話が相当数かかってきます。 ただし、このクレーム規定の中で、「落とし穴」なのは「申告期限」が非常に短いこと。1日でも超えるとアウト。オークション代行などで、陸送の間に日数を要する場合、手元に車が届いた時には、既にクレーム期限切れということも珍しくはありません。 |
さらにクレーム規定にないものはクレームの対象にならない。これも怖いですね。 つまり、出品に際してそれらの不具合は申告の必要はないということになるのです。 出品店はクレーム規定に引っかかる所はチェックするが、それ以外は何もしない。これが、オークションの現実なのです。
なかには「評価点が4点だから良質な車です。」と平気で説明する業者もいるようですが、 現在のオークションの評価点制度は、車の品質を総合的に評価する仕組みにはなっていないのです。
つまり、前ユーザーが車のメンテナンスはデタラメでも、外装さえビッカビカに磨き上げていれば、 文句なく評価点は高くなるという仕組みなのです。
もう一度、申し上げます。 ユーザーが良い車に乗れるか、程度の悪い車に巡り合うのか、 それはすべて仕入にかかっているわけです。
この姿勢と仕組みがあるのか?それはお客様の人生さえも関わりを持つと考えます。 車を買うには大金が必要です。 お金は人生のすべてではありませんが、とても大切なものには間違いありません。 お客様の人生を幸せな方向へと導くお手伝いをさせていただけるのか、 車のビジネスに携わるものとして常に念頭へ置く必要があると思うのです。 |
出会いに感謝。 ありがとうございます。 |
●ワクワクさくら/さくら自動車●〒811-3101 福岡県古賀市天神1-15-10 TEL・FAX-092-942-2025 フリーダイヤル 0120-39-8133 営業時間 平日/5:00〜15:00 土曜/8:00〜15:00 日祝/定休日 |
■
Copyright(C)2005 PICT. All rights reserved. |